2021 年 77 巻 2 号 p. I_841-I_846
河道内の植生や構造物等に作用する流体力を評価することは河川管理を行う上で重要である.本研究では流体力は抵抗体が周辺の圧力の分布を変化させることにより発生することに着目し,抵抗体が存在する前後での水面形と圧力場の変化を調べ,流体力を抵抗体が存在する前の流れ場から考察した.また,開水路流中の非水没抵抗体に作用する流体力が流れ方向への浮力,一様流中で発生する流体力,水面変化による流体力,および圧力勾配によって発生する流体力で構成されることを導き,その評価法を提案した.そしてこれを用いた水面形の解析により,本評価法の妥当性を検討した.