抄録
筆者らが提起した最適軌道保守計画作成モデルについて,シミュレーションと実証試験によってその性能を分析,評価し,モデルの運用実施の汎用化のための検討結果と将来課題を示す.最初に,本モデルにより得られた軌道狂い保守計画を実施した際の軌道状態推移をシミュレーションによって推定し,過去の保守実績及び軌道状態推移と比較して計画の妥当性を評価する.また,現地試験結果に基づいてモデルの性能を評価し,本モデルの有効性を確認する.更に,施策変更時にも活用できるように本モデルを汎用化し,計画システムを開発した結果を示す.最後に,将来課題として,多様な保守方法を対象とした総合的な軌道保守計画モデルへの展開並びに国際標準化の規格(RAMS)に基づく鉄道システムの品質向上への貢献可能性について述べる.