土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第30巻(特集)
4D-GISを用いた地区統合環境性能評価モデルの構築
森田 紘圭杉本 賢二加藤 博和村山 顕人飯塚 悟柴原 尚希林 良嗣
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2013 年 69 巻 5 号 p. I_297-I_308

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抄録

既成市街地において将来空間計画の実施プロセスを通じた環境性能を評価するため,4D-GIS上の地区建物データを用いて建替動向をシミュレートし,住民が享受するQuality of Life(QOL),CO2排出量,市街地維持費用を時系列的に評価するモデルを開発した.モデルを用いて,名古屋市都心部に位置する長者町地区を対象としてケーススタディを実施した結果,各建物の更新を個別に進めるよりも,地区全体で計画的な更新を行った場合のほうが,計画実現に至るプロセス全体期間でのCO2排出量をより多く削減することが可能となり,かつ住民が享受するQOLを大きくできることが明らかとなった.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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