抄録
近年,地域の手軽な足となる1人~2人乗り程度でエネルギー消費量が通常の自動車の1/6程度である超小型モビリティの導入促進に向けた取り組みが全国で展開されている.
本稿では,さいたま市において平成26年度に実施された超小型モビリティの実証実験結果に基づき,大都市圏郊外部における超小型モビリティの活用可能性について検証を行った.その結果,高齢化が進む市周辺部の住宅団地においては,高齢者による買い物や通院等の短距離移動を中心に超小型モビリティが活用される可能性があること,都心部においては,超小型モビリティを用いたワンウェイ型カーシェアリングを導入した際に,平休日ともに都心部内移動において活用される可能性があることを明らかにした.