土木学会論文集D3(土木計画学)
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ISSN-L : 2185-6540
和文論文
都市分布の群論的スペクトル解析法
恩田 幹久木暮 洋介池田 清宏高山 雄貴大澤 実
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2017 年 73 巻 3 号 p. 148-164

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抄録

 経済地理学分野においてChristaller1)は,中心地理論を提唱し,一様平面における正六角形状の人口集積の存在を予測した.しかし,正六角形パターンの存在を検証する事は長年できていなかった.これに対して,Ikeda 他2)は,正三角形格子に対する群論的分岐理論に基づく二重フーリエ級数を用いたスペクトル解析手法により,正六角形状にパターンを検出し,科学的な裏付けを与えた.しかし,人口分布が本質的に正六角形状ではない可能性を否定するには至っていない.そこで本論文では,正方形格子に対する群論的分岐理論に基づく二重フーリエ級数を導入し,スペクトル解析を提案する.南ドイツを対象として解析を行った結果,両格子ともに正六角形パターンに類似したパターンを検出する事ができ,中心地理論の科学的裏付けを補強する事ができた.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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