2017 年 73 巻 5 号 p. I_1233-I_1242
シェアリングエコノミーと自動運転技術は,交通の在り方を大きく変える可能性を秘めている.ライドシェアによる交通サービスの導入には,利用者の希望を集計し運行ルートおよびダイヤを決定する必要がある.本研究では利用者のアクティビティが所与であると仮定し,すべての利用者のアクティビティが満たされるようシェアリング車両のみで移動するための車両および利用者の経路決定モデルを構築した.ライドシェアサービスが有効な社会の特徴を調べるため,異なる特徴を持つ利用者のアクティビティ群と仮想のネットワークを用いて数値計算を行い,結果の比較を行った.