抄録
我が国における人口減少や環境悪化等の課題を解決し持続可能な社会を形成するために,今後コンパクト+ネットワークの都市形態が望ましいとされている.しかしながら,立地適正化計画や都市マスタープラン等の計画内容は文章や簡単な図のみで表されており,かつ,市街化区域における記載がほとんどである.このため,具体的な郊外の非集約エリアにおける将来像が市民に認知されにくいという課題がある.そこで本研究では,合意形成を図る際に効果的だとされる 3DVR を用いて,特に人々の関心が強いと考えられる居住地に着目して非集約エリアの可視化を行う.また,人々の居住意向がコンパクトシティに対する個人の見解に影響を及ぼすかを明らかにする.