2020 年 76 巻 4 号 p. 314-333
本研究では自然災害等の外力によって生じる人口変動を受け容れ,都市システムが外力を受ける前の状態を回復する能力を受容力と定義する.その上で,新経済地理学に基づく2都市モデルに外部地域を組み込んだ枠組みにより,都市システムの受容力に関する次の性質を明らかにする:1)2都市間の交易の自由度が高いほど両都市の受容力が増大する,2)一方の都市の都市内交通の利便性向上はその都市のみならず,もう一方の都市の受容力をも増大させる,3)一方の都市の生産性向上はその都市の受容力を高めるが,もう一方の都市の受容力を低下させる.