2023 年 79 巻 13 号 論文ID: 22-13008
橋の建設が計画される位置に過去の断層活動による破砕帯が存在する.断層活動による地震が発生した場合,断層変位による基礎の永久変位が予測されるが,断層変位が生じたとしても橋としての機能を維持するために,橋として甚大な被害を防ぐことが要求される.本検討は,近傍に断層は存在するものの,位置は不明瞭とされる箇所に計画される橋を対象として,地震動と重畳して作用する断層変位の影響を評価した橋梁形式の選定を行うことを目的としている.静的漸増解析による断層変位に対する変位追随性を把握した上で,断層情報に基づいて生成した断層変位を含んだ入力地震動を用いた時刻歴応答解析を実施した.この結果,断層変位に対する変位追随性に優れる橋梁形式が,必ずしも重畳する地震動に対しても構造的に有利とならないことが明らかとなった.