2023 年 79 巻 13 号 論文ID: 22-13013
本研究は,強震計が設置され地震応答が得られることを前提とした構造物について,しばしば観測される中小地震による構造物の線形応答記録の機械学習から,大地震時の構造物の損傷検知を即時に行うことを目指したものである.トリリニアモデルにより非線形を考慮した構造物モデルに,中小地震による構造物の地震応答記録を自己符号化器(オートエンコーダ)に学習させウェイトを確定したネットワークに対し,大地震を想定した構造物の非線形応答記録を幾つか適用したところ,得られる異常度指標としての再構成誤差の値は,構造物の損傷レベルに応じて大きくなった.これにより,機械学習を用いて大地震による構造物の損傷を即時に検知することの可能性が見出された.