2023 年 79 巻 14 号 論文ID: 22-14001
合成橋梁の限界状態設計法の実現のための耐荷性能評価法とひび割れ幅制御設計法について既往の研究を紹介しつつ,今後の方向性について著者の考えを述べた.特に,塑性化を許容した終局強度を用いた限界状態設計法を実現するために必要となる照査項目について記述した.部材を省略した合理化橋梁やプレキャストPC床版を用いた合成桁など,既往の許容応力度ベースの設計手法では対応できない構造が実現されるようになり,これに対応した設計手法の開発が今後も必要であることを強調した.