2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17099
三保松原砂嘴先端部での土砂損失を防ぎつつ砂礫の採取を行い,それを養浜に有効利用する方法について検討した.まず,BGモデルにより2010年9月~2021年11月に生じた砂嘴周りの地形変化を再現し,モデルの妥当性を確認した.次に,このモデルを用いて砂嘴先端部より25万m3の砂礫を掘削し,その土砂を上手海岸へ運んで養浜する方法について検討した.この結果によれば,砂嘴先端部の急勾配の海底斜面を経た土砂落ち込みを抜本的に防止することはかなり難しく,大規模掘削の効果は掘削穴が埋め戻される時期までであり,その後は効果が低減し,土砂損失が起こることが分かった.