2023 年 79 巻 18 号 論文ID: 23-18025
那覇の西約15kmに位置する細長い洲島(ナガンヌ島,aspect ratio: 9.3)の変形について衛星画像により調べるとともに,2021年10月31日には現地調査を行った.また,2022年8月28日には,UAVによりナガンヌ島の3次元海浜形状を測量した.その上で,NOWPHAS那覇港の波浪観測データと比較しつつ,洲島の変形機構について考察した.この島は細長い形状を有するため,島の中央やや東側では北側,南側からの波の入射に応じてそれぞれ南向き,北向きの越流が起きているが,全体としては砂州形状は動的平衡状態を保っていた.さらにこの洲島では,2021年8月13日における小笠原の海底火山噴火に伴う軽石の漂着も見られた.