2023 年 79 巻 18 号 論文ID: 23-18036
茅ヶ崎漁港から引地川までの長さ6.4kmの海岸線では,東向きの沿岸漂砂と同時に,冬季の飛砂の作用が著しい.この沿岸に位置する茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区では,侵食対策のために養浜が行われてきているが,養浜砂の一部が冬季の飛砂により内陸へ運ばれ,海岸線に沿って走る自転車道に過剰に堆積して交通障害を引き起こしている.これらの現象について,セルオートマトン法とBGモデルにより飛砂と漂砂の効果を組み合わせたモデル用いて近年の地形変化を再現し,菱沼地区の海岸保全手法について検討した.