2023 年 79 巻 22 号 論文ID: 22-22051
国土交通省は,3D都市モデルの整備,活用およびオープンデータ化の施策Project PLATEAUを推進している.2022年度は,全国56都市の3D都市モデルが整備されており,屋内空間まで整備が進むと一層の用途拡大が期待できる.この実現には,手軽に屋内空間を計測してバリア情報等を付与した3Dモデルが生成できるような手法の確立が必要になる.
本研究では,点群データをボクセルで表現した屋内3Dモデルの生成手法を考案した.そして,実証実験より,考案手法は,可搬型端末のLiDARで取得した点群データの密度が不均一で背景が透過する課題を解決できること,段差等のバリア情報を判定できること,さらに様々な地物を付与したデータ処理が容易なことを明らかにした.