土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(地球環境)論文
仮想行動法を用いた防疫対策のための生産者の価格転嫁に関する分析手法
奥山 忠裕
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 79 巻 27 号 論文ID: 23-27022

詳細
抄録

 本研究の目的は,調査対象者の業種を選別することで,仮想行動法による生産者行動の分析手法について考察を行うことである.調査対象は,旅行業であり,新型コロナウィルスによる死亡リスクを削減するために,旅行価格に追加してよいと考える追加料金に関する質問を行った.死亡リスクを20%削減~80%削減の場合に対し,追加してもよいと考える額の平均値は700円~4700円,中央値は100円~3800円となった.分析の課題として,仮想的な状況の中に企業情報を含める必要があること,個人属性の影響をゼロとして評価結果を導出する必要があることが示唆された.

著者関連情報
© 2023 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top