2024 年 80 巻 1 号 論文ID: 23-00094
ベントナイトを用いた放射性廃棄物処分施設の人工バリアの施工時の品質管理において,一般的な盛土工事等における品質管理手法を適用した場合,現場密度試験などの頻度は数百~数千m3につき1回程度となり,数が限られたデータから遮水性能を評価する必要がある.そこで本研究では,地盤統計学的手法を用いて透水係数の3次元空間分布モデルを作成する方法を適用し,土構造物の全体での遮水性能の評価を浸透流解析等で行った.既往の施工試験のデータを参照し,測定頻度の解析結果のばらつきへの影響を評価した.その結果,解析結果のばらつきを抑制するために最低限必要な測定数を把握することができた.