土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
論文
大雪を想定した除雪対応方針の策定方法
谷本 圭志坂上 建志
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 80 巻 10 号 論文ID: 23-00147

詳細
抄録

 気候変動の影響により,短時間に極端な雪が降る可能性が高くなっている.このため,日常生活を維持するためには除雪が重要であることが改めて認識されている.しかし,建設業の人手不足に伴って除雪の体制は脆弱になっており,特に多くの降雪量が必ずしも毎年観測されるわけではない地域や人口規模が小さな自治体では,すべての道路を一律に除雪することが困難である.この背景のもと,大雪を想定して,今後に見込まれる降雪量に応じてどの道路を除雪し,また,どの道路の除雪を先送りするのかを示した対応方針を事前に決めておくことが有効である.そこで本研究では,混合整数計画法を用いて除雪の対応方針を策定する方法を提案する.その上で,実際の地域を対象として対応方針の策定を試みる.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top