2024 年 80 巻 16 号 論文ID: 23-16098
メソ気象モデルを用いた都市気象シミュレーションの精度向上を目的として詳細建物データが国土の全土に整備されている日本とアメリカを対象に最新版の高解像度都市幾何パラメータデータベースを構築した.また,都市キャノピーモデルを用いた1次元オフライン計算により,都市・大気間の熱交換に及ぼす都市幾何パラメータの感度分析を行った.天空率や運動量粗度などの熱・空気力学的パラメータだけでなく建蔽率や平均建物高などの建物幾何パラメータ自体も気象計算に大きな影響を及ぼすことが明らかになった.精度の高いデータベース構築の必要性が示された.