2024 年 80 巻 16 号 論文ID: 23-16126
流出解析に要求される地形解像度は不明である.本研究では,四分木構造格子を用いた流出解析法により地形解像度ごとの流出特性の比較を行いその影響を分析した.また,RRIモデルとの比較を行い,河道を一次元的に取り扱う手法との比較を行った.その結果,四分木構造格子により河道の地形解像度を向上させることで水位の再現性が向上することが示され,河道の地形解像度は流出量の推定に大きく影響することを示した.さらに,河道のみならず山間部の地形解像度の違いが流出量に影響を及ぼすことが示唆された.