土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海岸工学)論文
河口港における河川流下土砂の水中粒子特性に関する現地観測
小硲 大地中川 康之佐藤 由浩山形 創一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 80 巻 17 号 論文ID: 24-17121

詳細
抄録

 河口港の効率的な維持浚渫のため,河川から流入する土砂の港内での堆積メカニズムを把握することが重要である.本研究では,レーザー回折法および画像解析法に基づく水中粒子計測により,信濃川から新潟港西港地区に流入・沈降する浮遊懸濁物の粒子特性を調査した.懸濁物を構成する粒子は,有機物に富み,粘土・シルト画分主体であった.水中粒子計測の結果は,河川水中の懸濁物が凝集状態で港内へと流入し,海水中ではさらに粗粒化した状態で沈降することを示した.有機物の存在と海水との接触が引き起こす,このような凝集を伴う沈降プロセスは,河口港内の土砂堆積量を予測する上で適切に考慮されるべき重要な物理過程である.加えて,水中粒子計測によるフロックの粒径情報の信頼性について言及する.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top