2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18023
鋼管矢板基礎の継手管を対象に,せん断ずれに対する抵抗特性に着目した載荷実験を実施した.継手は内面が縞鋼板仕様である鋼管を用いたP-P形である.実験は押抜きせん断方式により2組の継手に鉛直方向のせん断を与えた.継手の嵌合状態を実験パラメータとし,嵌合状態は中立状態である標準嵌合に加え,継手管同士が競り合う2種類の圧縮嵌合,および離れ合う2種類の引張嵌合の計5種類とした.実験の結果,同じP-P形状の継手であってもその嵌合状態によってせん断ずれ特性である剛性およびせん断力は変化した.継手管同士が接線方向にのみ移動する嵌合状態のせん断ずれ特性は標準嵌合と同程度であったが,片方の継手管の回転を伴う嵌合状態はせん断ずれ特性値の向上あるいは低下が確認された.