土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海洋開発)論文
締固めを必要とする高流動コンクリートを用いた港湾構造物の生産性およびCO2排出量
森田 浩史高淵 稔貴岸本 豪太大賀 智史竹中 寛氏家 誠広瀬 壮兵村木 義和
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2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18033

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抄録

 近年,生産性向上の観点から,締固めを必要とする高流動コンクリートの土木構造物での利用促進が期待されている.また,脱炭素化に向けた動きが加速する中,締固めを必要とする高流動コンクリートを適用することで,施工時間が短縮されたことから,建設機械の稼働に伴うCO2排出量を削減できる可能性がある.本報は,締固めを必要とする高流動コンクリートが生産性に及ぼす効果と,建設機械のCO2排出量の削減効果について実施工で調査を実施した.その結果,締固めを必要とする高流動コンクリートの適用により施工性が改善され,生産性を向上できることが示唆された.また,施工性の改善による施工時間の短縮が建設機械の稼働時間の減少に繋がるため,建設機械に起因するCO2排出量は削減できることが明らかとなった.

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