土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海洋開発)論文
人工魚礁の藻場造成機能と炭素固定に関する研究
松居 俊典山本 貴史玉置 哲也末永 慶寛
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18061

詳細
抄録

 CO2吸収源となる海草藻類は「ブルーカーボン」として地球温暖化の抑制効果が注目されている.しかし,瀬戸内海では長らく様々な要因による藻場の減少によって,生物資源も減少の一途を辿っている.近年は全国各地で藻場造成の技術開発が盛んに実施され,人工的な藻場の創出が望まれている.本研究は,流動制御機能を有した人工魚礁(藻場造成構造物)の水理実験による定量的な評価と沈設後の機能評価によって,既存技術に対する優位性を確認した.そして,人工魚礁による生物蝟集効果と炭素固定量および二酸化炭素削減について検証を行い,新たな藻場造成技術の開発を目的とした.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top