2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18086
洋上風力発電の展開にあたり,大口径の単杭を海底地盤に打ち込む主要な基礎形式のモノパイル式基礎(以下,MP)は,風車の大型化とともに,MPの大型化も進んでいる.大型化に伴う地震時のMPの断面力増大という課題に対し,MPに円筒形の水中制震版(以下,制震版)を取り付け,断面力を低減する制震構造が提案され,模型振動実験の結果から制震効果が確認されたが,詳細なメカニズムは分かっていない.そこで,本研究では3次元移動一般座標系の流れ解析モデルを用いて,制震版を設置したMPの振動実験に関して再現解析を行い,MP,および制震版周辺の流れについて実験結果と比較するとともに,制震版内でのスロッシングにより振動を抑制する力が生じることを確認した.