土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
論文
二段階二項選択CVMによる無電柱化の景観整備に関する研究:愛媛県内子町を事例として
功刀 祐之
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2024 年 80 巻 2 号 論文ID: 23-00146

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抄録

 観光地における景観を考慮した無電柱化事業は,地域住民だけでなく外部からの観光客にとってもメリットとなる.そのため,無電柱化事業は観光まちづくりの観点からも大きく期待が持てる.そこで本研究では,愛媛県内子町において観光客を対象に二段階二項選択CVMによるアンケート調査を実施した.そして無電柱に対する観光客の評価を明らかにし,その上で観光地での無電柱化事業に関する考察を行っている.本研究の分析の結果,内子町以外からの観光客も無電柱化事業に対して約473円の支払意思があることが示された.つまり,観光地における無電柱化事業を進める上で,観光客の協力も重要であると考えられる.

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