2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20033
近年,人口減少や地域格差等により,生活関連サービス産業の撤退が進んでいる.このことから,買い物困難者が増え,店舗立地や閉店問題が注目されている.一方,大都市圏の地域特性は複雑であり,店舗の競争や地域内での経済的,社会的差異を表現するために,空間データの統計解析手法の検討が重要である.既往研究では,地域空間特性の視点から店舗立地を評価する研究がほとんど見られない.そこで,本研究は地域の空間特性を考慮した店舗立地モデルを構築し,それぞれの立地因子を明らかにした.さらに,ロジスティック回帰分析を用いて,店舗の開店閉店要因を分析した.