2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21014
高い耐流動性のアスファルトや再生骨材の利用により,アスファルト混合物のひび割れ抵抗性が変化してきていると考えられる.そのため,プラント等での品質変動を検討するひび割れ抵抗性の汎用的な試験法が必要になると考えた.そこで本研究では,SCB試験をもとに100mmの試験体を用いた汎用的なひび割れ抵抗性試験法を提案することを目的とした.実験の結果,直径150mmの試験体との比較とSCB試験の破壊過程の考察から,直径100mmの試験体で評価できることを示した.さらに,各試験条件に関する実験結果に基づき,直径100mmでの試験体を用いる条件として,可動支点,切欠き深さ10mmとし,保存温度5~20℃での検討が望ましいことを示した.