2024 年 80 巻 21 号 論文ID: 24-21031
積雪寒冷地である北海道の国道において30年程度を経過しても比較的健全な状態で普通コンクリート舗装が供用されている事例が報告されている.しかしながら,近年長期供用された普通コンクリート舗装において舗装表面のひび割れやポットホール等の損傷,および目地部における損傷が散見されるようになってきている.本文は,長期供用に伴うコンクリート損傷の要因を現地調査より検討した結果を報告するとともに,普通コンクリート舗装の損傷対策として,鉄網および縁部補強鉄筋の省略と,ダウエルバーの腐食対策を施した試験施工を実施した事例について報告するものである.