2024 年 80 巻 23 号 論文ID: 24-23343
少子高齢化が進展する中,インフラ分野では担い手不足が深刻な課題となっている.生産性向上のために国土交通省が推進するi-Constructionを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入は有効であるが,その効率的な運用には数理,データサイエンス,AIなどを活用するスキルが不可欠である.北海道大学では,これらのスキルを教育する社会人リカレント教育を中期計画に位置づけ,推進している.
本稿は,前年度に実施したプログラムの改善を図り,令和5年度に北海道大学数理・データサイエンス教育研究センターが実施した「社会インフラ分野向けDXリカレント教育プログラム」の取り組みと評価をまとめ,今後ますます重要となるインフラ分野のDXリカレント教育を進める上での一考察である.