2024 年 80 巻 25 号 論文ID: 24-25042
本研究では, 内在性ペルオキシダーゼ活性を有している微生物の機能遺伝子を視覚的に検出する方法を開発することを目的として, horseradish peroxidaseによる酵素反応を用いない高感度fluorescence in situ hybridization (FISH)法であるHybridization Chain Reaction (HCR)-FISH法とalkyne-azideの特異的な結合が可能なclick chemistryを組み合わせた微生物の高感度検出法の開発を行った. 本研究では, 内在性ペルオキシダーゼ活性を有しているアナモックス細菌特有の機能遺伝子を挿入したプラスミドを組み込んだ組換え大腸菌を用いて, 本手法に用いるclick chemistryの濃度や反応時間の最適化を行った. その結果, click chemistryの反応時間を延長することで特異的な検出が可能であった. さらに, バイオリアクター内の汚泥とメタン生成アーキアを混合させて, アナモックス細菌の機能遺伝子の視覚的検出を試みた. その結果, アナモックス細菌のみを視覚的に検出することに成功した.