土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(環境システム)論文
2050年の北海道における新たな広域ブロック検討のための一般廃棄物焼却施設・中継施設の最適配置に関する研究
石井 一英野見山 漂落合 知Ham Geun-Yong
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2024 年 80 巻 26 号 論文ID: 24-26001

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抄録

 脱炭素達成を目指しながら,人口減少と3R推進に伴う焼却ごみ減少に対処した廃棄物管理システムを構築する必要がある.本研究は,2050年時点の北海道の一般廃棄物中の焼却対象廃棄物に対して,焼却施設と中継施設の規模(施設数から決定)と配置を,コストまたはエネルギーの観点から最適化することを目的とした.コスト最適の検討では,焼却施設が10施設までは中継施設数の増加はコスト削減に効果的であり,焼却施設数が19,中継施設数が9の場合のコストが最小であった.エネルギー最適の検討では,焼却施設数が1,中継施設数が20の場合が最適であった.これらの結果は,今後2050年までに更新すべき焼却施設の集約化・広域化を促進する際の合意形成のために共有されることが期待される.

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