土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(環境システム)論文
共有社会経済経路を用いた気候変動による災害廃棄物ポテンシャル量への影響評価
平山 修久白川 博章山下 奈穂谷川 寛樹
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2024 年 80 巻 26 号 論文ID: 24-26002

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抄録

 本研究では,社会経済シナリオであるSSP(共有社会経済経路)別の洪水氾濫解析による浸水深データを用いて,気候変動と土地利用変化による災害廃棄物ポテンシャル量への影響評価を行った.その結果,気候変動によって,1981年から2000年の基準気候と比較して,2031年から2050年では1.10〜1.30,2081年から2100年では1.06〜1.43と災害廃棄物ポテンシャル量が増大しうることを示した.また,人口分布の変化による災害廃棄物ポテンシャル量への影響について分析した結果,人口減少により気候変動による災害廃棄物ポテンシャル量は減少するが,一人当たりの災害廃棄物ポテンシャル量という災害リスクは増大しうると示した.

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