特集号（水工学）論文
都市フラックスタワー観測データを用いた都市キャノピーモデルのオフライン計算 〜都市幾何と顕熱輸送モデリングの違いによる地表面熱収支への影響〜
2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16193
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2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16193
単層都市キャノピーモデルにおける顕熱輸送過程の異なる3つのモデルの比較・検証を行った．3モデルの違いとしては都市キャノピーの各構成面と上空大気との顕熱の輸送過程の仮定の違いがある．近年整備された，地理的・気候的に異なる20都市のデータのうち17都市を対象に検証を行った．正味長波放射，顕熱，地中熱伝導の3つのフラックスすべてに対してよい結果を出すモデルは存在しなかった．3モデルのうち都市街区で一度顕熱を集約するモデルである2つでは特に都市幾何の影響が現れた．3モデルすべてで位相の変化は観測値と類似した結果となった．
