土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
論文
標準的な配筋量の壁部材を対象とした締固めを必要とする高流動コンクリートの締固め方法
鈴木 将充加藤 佳孝
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2025 年 81 巻 2 号 論文ID: 24-00006

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抄録

 本研究では,締固めを必要とする高流動コンクリートを対象として,構造物の形状や配筋条件に応じた具体的な締固め方法を設定することを目的に,スランプフロー45cm程度のコンクリートを用いて検討を行った.締固め試験の結果,締固め時の振動伝播に及ぼす影響は,実用的に締固めを必要とする高流動コンクリートが成立する範囲で配合を変化させた場合よりも,棒状バイブレータの起振力の方が大きく,棒状バイブレータの種類・能力を考慮して締固め方法を設定すればよいことが分かった.実大施工実験による締固め方法の設定の妥当性の検証を通して,使用する棒状バイブレータおよび施工条件,充塡が可能となる締固め時間と締固め間隔の関係から締固め方法を設定して,流動勾配により締固め程度を判断する方法を提案した.

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