2025 年 81 巻 2 号 論文ID: 24-00237
本研究では,異なる温度環境下での土の含水比測定に対応できるグリセロール法の実験式(検量線)を作成するために温度とグリセロールに対する水の質量比における屈折率との関係について検討を行った.得られた結果より,温度が高くなるとグリセロール水溶液の屈折率は小さくなり,両者の間にはグリセロールに対する水の質量比の大きさによらず直線関係が認められることが明らかとなった.また,質量,温度,屈折率などの必要なデータを入力することによって任意の温度環境下での検量線を作成することが可能であることが示された.