土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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ISSN-L : 2185-6567
和文論文
ASR膨張を模擬した供試体による劣化性状評価
幸左 賢二草野 昌夫合田 寛基柴田 綾野
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2013 年 69 巻 2 号 p. 166-181

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抄録
 ASRによる膨張を模擬し鉄筋破断が生じた供試体実験から,内部からの膨張を受けた供試体の経時的な外観劣化性状や,鉄筋破断がひび割れ,変形などの外観劣化に与える影響について検討した.供試体は実構造物を模擬した1/4スケールとし,中空部に膨張モルタルを用いることでASR膨張を模擬した.また,実験パラメータは,鉄筋種別,帯鉄筋比,膨張量および曲げ加工半径とした.その結果,今回の実験では,帯鉄筋1本程度の破断で破断箇所近傍の変形やひび割れ性状に差異は確認されなかった.一方,鉄筋の銘柄により初期損傷が異なり,初期損傷が大きいほど鉄筋曲げ加工部での損傷進展は顕著となることが判明した.さらに,鉄筋の化学成分やシャルピー衝撃試験などから,初期損傷と損傷進展の傾向について検討を加えたが明確な関連性は確認されなかった.
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© 2013 公益社団法人 土木学会
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