土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
ISSN-L : 2185-6567
和文論文
部分断面修復工法で補修した鉄筋コンクリート部材の鉄筋腐食性状に関する研究
渡部 正松林 裕二星野 富夫岸 利治
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 3 号 p. 281-294

詳細
抄録
 本研究は,塩害で劣化した鉄筋コンクリートを断面修復工法によって補修した後に生ずる鉄筋腐食のメカニズムを明らかにするために実施した.実験では,道路橋の鉄筋コンクリート床版の一部を模擬した試験体を作製し,断面修復の深さ・範囲,表面被覆材の有無などを変化させた補修を行い,その試験体を海洋環境下に暴露した.暴露開始後1年,3年,10年に鉄筋を取り出して腐食状況を調査した.その結果,表面被覆材が健全であればコンクリート中の鉄筋の腐食速度は経年に伴い遅くなることが明らかになった.また,部分断面修復を行った場合には,母材コンクリートと断面修復部の境界面±10mmの近傍の鉄筋がマクロセル腐食によって,他の部位より腐食が進行することを実験的に確認するとともに,補修境界面近傍での鉄筋腐食速度を提示した.
著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top