土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
載荷速度効果を考慮した修正圧縮場理論に基づくRC梁の動的せん断耐力の評価に関する研究
Amornthep SOMRAJ藤掛 一典Bing LI
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2016 年 72 巻 2 号 p. 181-195

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抄録

 衝撃荷重を受けるRC梁のせん断破壊に対する安全性を合理的に検討するためには,RC梁のせん断耐力に載荷速度が及ぼす影響を明らかにするとともに,その解析モデルを開発することが不可欠である.そこで本研究では,まず,せん断補強筋比ならびに載荷速度をパラメーターとするRC梁の急速載荷試験を行い,RC梁の破壊モードや終局耐力に各試験パラメーターが及ぼす影響を調べた.その結果,せん断補強筋を配置していない試験体ではすべての載荷速度で斜め引張せん断破壊したものの,せん断補強筋比を増加することによって延性的な曲げ破壊に移行できることがわかった.次に,RC梁の動的せん断耐力を解析的に評価するために静的載荷で提案された修正圧縮場理論を動的載荷に拡張することを試み,実験結果との比較からその妥当性を確認した.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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