2021 年 77 巻 5 号 p. I_64-I_69
CLT(Cross Laminated Timber)は直交集成材と呼ばれるもので,板材を交互に直交させながら接着し一体化したものである.CLTはコンクリート製や鋼製の床版と比較して極めて軽量であることから橋梁用床版への適用が期待できる.CLTの橋梁床版への適用に関する事例はいくつか存在するが,CLTの平行層や直交層の構成を変えて床版に生じるたわみや応力を減少させることで使用条件に応じた合理的なの設計が可能となる.本研究では橋梁床版としての使用を想定したCLTについて平行層,直交層の構成を変えた解析を4ケース行い,力学的特性の検証を実施した.結果,CLTを構成する板側面は接着した方が幅員方向の荷重伝達に有利であること,等級の高いラミナの平行層を増やした方が応力を低減できることが分かった.