2022 年 78 巻 1 号 p. 138-153
本研究では,鉱物組成の異なる数種の骨材を用いて,骨材種類や混和材が遷移帯性状に及ぼす影響について検討を行った.また,練混ぜ時の骨材表面ゼータ電位に着目し,骨材表面ゼータ電位が遷移帯に及ぼす影響について検討を行った.その結果,練混ぜ時の骨材表面ゼータ電位が卑の傾向にあるほど水和物相組成中の水酸化カルシウムの割合が高くなる傾向が示された.また,特にシリカフュームを置換した配合において,空隙の複雑性を示す指標である空隙形状補正係数が高く,遷移帯の塩化物イオン拡散係数が低減することが明らかとなった.