2022 年 78 巻 1 号 p. 121-137
二次元空間に対して提案されたコンクリートの損傷指標(平均化偏差ひずみ第二不変量および平均化正規化累加ひずみエネルギー)を三次元空間へ拡張し,異なる破壊モードを呈するRC部材の三次元非線形有限要素解析による損傷評価への適用性を検証した.これらの損傷指標を用いて,形状や支持条件の影響で三次元的な応答を示す部材や,三次元的な複合外力を受ける部材の挙動評価を試みた結果,提案指標の組合せによって,三次元的な損傷過程や耐荷力を評価できることを明らかにした.本手法により,構成部材の形状や境界条件,外力の組合せに依存せず,耐荷機構を明確にした構造物の性能評価が可能となる.