抄録
本研究は,鉛直壁に波が衝突した際の飛沫の発生過程について,高速度カメラを用いた可視化を行い,画像解析によって得られた飛沫個数・飛沫径などの飛沫の特性量と,作用波諸元が特性量に与える影響について検討を行った.検討の結果,飛沫発生の有無は,一様水深部におけるアーセル数によって区分できた.次に,飛沫発生個数に着目すると,いずれも無次元時間t*=0.15までにピークを迎えるが,飛沫個数や飛沫個数が急増する時刻やその増加率は,作用波の諸元によって大きく異なった.また,飛沫径に着目すると,作用波にかかわらず,飛沫径最頻値は0.002~0.003mであり,抜山-棚澤分布に従うことが分かった.