土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.27
大気-海洋-波浪結合モデルを用いた可能最大級台風による東京湾の高潮予測
村上 智一吉野 純深尾 宏矩安田 孝志飯塚 聡下川 信也
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キーワード: 高潮, 台風, 東京湾, 結合モデル
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2011 年 67 巻 2 号 p. I_979-I_984

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抄録
 本研究では,まず,東京湾に来襲した台風0709号による高潮を対象に大気-海洋-波浪結合モデルの精度検証を行い,これによって東京湾の高潮の高精度計算が可能となる一方で,経験的台風モデルでは精度的に不十分であることを示した.ついで,台風渦位ボーガスと結合モデルを用いて可能最大級台風50ケースによる東京湾の潮位偏差の最大値分布を予測した.その結果,現在気候の下であっても東京湾台風による高潮(潮位偏差2.3m)を超える潮位偏差3.3mの高潮が湾最奥部で発生し,東京湾台風による潮位偏差2.3mを超える継続時間が54分に及ぶことを明らかにした.
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© 2011 公益社団法人 土木学会
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