抄録
九州北部に位置する博多湾は,背後に福岡市を控えた海表面積が約133km2の比較的小規模な閉鎖性内湾である.博多港の航路の維持管理や湾内の和白干潟や今津干潟の自然保護などが課題として挙げられ,近年では赤潮や貧酸素水塊などの水環境も悪化している.以上のような問題を解決していくための第一歩として,本研究では博多湾の数値シミュレータを開発し,実測データの解析と併せて,潮汐・潮流と底質輸送の基本特性と湾内の埋め立ての影響について検討を行った.その結果,実測データの解析から半日周潮は長期的に減少傾向であることが明らかとなった.また,湾内の浸食・堆積傾向について知見が得られた.