土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.28
全国沿岸における長周期波の周波数別季節変動特性
仲井 圭二橋本 典明
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2012 年 68 巻 2 号 p. I_810-I_815

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抄録
 周期600s以上の長周期波成分は,「気象性長周期波」と呼ばれ,波浪と関連が深い600s以下の成分とは異なる原因で発生すると言われている.この600s以上の成分の季節変動を中心に調べたところ,以下のことが分かった.
 (1)600s以上の成分波高は,600s以下の成分波高と異なる季節変化を示すが,日本海側は太平洋側よりは600s以下の成分と似た変化をする.(2)ほぼ同緯度の太平洋側と日本海側の2地点を対象した場合,600s以下の成分に関しては,両地点で相関がないのに対し,600s以上の成分では相関が見られる.この特徴は,5年間のデータを用いた波候解析からも,特定の擾乱時の解析からも明らかになった.
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© 2012 公益社団法人 土木学会
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