抄録
岩手県久慈港では,2011年に発生した東北地方太平洋沖地震津波により,これまで港湾域においてほとんど確認されることのなかった津波の短周期波分裂が発生し,その様子が上空からの映像として記録された.このような津波のソリトン分裂は1983年の日本海中部地震津波や2004年インド洋大津波においても確認されているが,その特性については未解明な部分が多い.本研究では,断面模型実験により当時の状況を再現し,ソリトン分裂津波の発生・伝播過程や防波堤に対する波圧特性について調べるとともに,波の非線形性と分散性を考慮可能なブシネスクモデルを用いた数値計算によるソリトン分裂津波の再現性について検討を行った.