2013 年 69 巻 2 号 p. I_880-I_885
下水汚濁した海底堆積泥の環境改善実験が行われており,浄化機構の解明や現場実験結果の評価のために様々な手法が用いられている.本論文では,超軟弱泥上に構築された石炭灰造粒物層での観測方法を検討するとともに,底質改善を評価するための調査手法,具体的には,超軟弱泥層での沈下実験,ヘドロ厚さ測定,軟弱有機泥の性状評価のための新しい手法について提案し,現地調査に用いた.これらの調査結果から本手法は超軟弱泥層での底質改善を評価するために適した手法であることが明らかとなった.