抄録
長周期波は,周期帯によって特性がかなり異なることが知られている.また,沿岸では沖合と異なり,陸岸による反射の影響が大きいことが予想される.本研究では,沖合15箇所のGPS波浪計と,沿岸20箇所の波浪計のデータを用いて,沿岸から沖合までの海域における長周期波の周波数別特性の解析を行い,その違いの原因について考察した.周期150s以下の短い成分は,水深250m以下の海域に主に存在し,擾乱時と静穏時の差が大きいために年間の変動が大きいが,周期300s以上の長い成分は,全海域にまんべんなく存在し,年間の変動も小さいことが分かった.