土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.31
涸沼北岸に位置する親沢鼻砂嘴の大地震後の変形
藤間 タイカ小林 昭男宇多 高明野志 保仁
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_395-I_400

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抄録
 涸沼北岸には東側から作用する風波によって形成された親沢鼻砂嘴が伸びる.この砂嘴では徐々に変形が続いてきたが,2011年3月11日の大地震時に約22cmの地盤沈下が生じたこともあって,侵食が著しく進んできた.さらに地震後には,砂嘴南端の突堤による西向きの沿岸漂砂の阻止による侵食がいっそう激しくなった.本研究では,このようにして侵食が進みつつある親沢鼻周辺で湖浜形状を測定するとともに底質採取を行って侵食の実態を明らかにした.湖浜の面積変化より,2012~2014年での沿岸漂砂量が133m3/yrと推定された.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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